留学時代の交通事故

ブログのお仲間のDMS8さんが交通事故にあわれたそうです。
落ち度がない運転をしていても、
対向車が向かってくるなんて、
どんなに恐ろしかったかと思います。
正面衝突で、ご本人とお嬢さんが重篤なけがをされなかったのは
奇跡的だと思います。




20数年前、留学先のアメリカで、
私も交通事故を起こしたことを思い出しました。
自分の居眠り運転だったので、
他の人を巻きこまなくて本当によかったです。
その日、私は朝ワシントン州シアトルを出て南へ向かい
オレゴン州ポートランドで観光をしながらお昼を食べました。
それから東南のユタ州ソルトレイクシティ
友達のところへ向かったのです。

シアトルからポートランドまで約300km。
ポートランドからソルトレイクシティへは1000キロ以上。
午後、500kmぐらい走ったところから
その晩泊るところを探したのですが、
適当なモーテルが見つかりません。
夕方軽く食事だけして延々と続く道を走り続けると
睡魔が………。

コンクリートのガードレールに全力でぶつかってしまいました!

車はフロント部分が大破し、
ドアもつぶれて自力では開けられません。
シートベルトをしてなかったので(!)
運転席からフロントガラスに頭から突っ込み、
助手席に落ちていました。
顔から血がだらだらと流れているのですが、
確認しようにも車内のバックミラーもどこかへ…。

通りがかりの女性5人の車が停まってくれて、
なんとかドアを開けて私を出してくれました。
病院に連れていくにも、
彼女たちの車にはもう乗るスペースがなく、
次に停まってくれたトラックに乗ったおじさんが
私を近くの町の病院に連れて行ってくれました。

左目の上を13針、左膝を数針縫い、
足首をねんざ、
あとは細かい傷のみでした。
それでも事故のショックや、
なけなしのお金で買った車をダメにしてしまったショック、
どうしていいかわからないほど落ち込んでました。

保険も、対人対物にはかけていたのですが、
自分の車と自分にはかけていなかったのです。

それを知った病院は、
「本当は一晩入院した方がいいけど…」
と言いながらも、私の支払い能力を心配して
町中にあるキリスト教関係の、
今で言うシェルターのような施設に連絡して
私を迎えに来てもらったのです。

「クライシス・アクション・チーム」という
ちょっと大きめの普通のおうちで、
小学生のお子さんがいるご夫婦が
行き場のない女性や子供たちを一時的に
避難させてくれる施設でした。

家庭内暴力に悩む若い女性や、
シングルマザーの赤ちゃん連れのママや、
何かの事情で住まわせてもらっていた子供たちに混ざり、
顔じゅう紫色に鼻の区別もつかないくらい腫れあがり、
体中痛くてどよーんとしていた私にも
みんな親切にしてくれました。


それからバタバタして数ヵ月後、日本に帰ってから
お礼状とささやかな送り物を送ったのですが、
なぜか返送されてしまいました。
ずっと気にかかっていたのですが、
facebookを知った時、そのチームのママらしき人に
「こういうことがあったのですが、その時のママですか?」
とメッセージを送ると、
「あなたの事は覚えているわよ、
あれから引っ越ししたので連絡つかなかったのね」
と返事が。
今ではフェイスブックを通じて
ソリティアゲームをしたりする友達です。
世界は狭くなりました!

皆さん、疲れた時は運転を休みましょう。
保険にもちゃんと入りましょうね!
もちろんシートベルトは必須です!






夕食。

根菜きんぴら
ほっけ
チャウダースープ(昨日の残り)
里芋とがんもどきと椎茸の煮もの
野沢菜漬け

火曜日なのでほとんど義母が作ってくれました。