今回はそれたようですが…

台風が近づくと思いだします。
ゲリラ豪雨で車が水没した時のことを…。



4年前の10月、土砂降りの中、塾が終わる時間に娘を迎えに行きました。
娘と娘の自転車を乗せて駅の近くの大型スーパーの前を走りぬけるとき、
「みんな何でこんなところで停車してるの…?邪魔だなー…」
と、数台のセダンを横目に通り過ぎようとすると

ズブズブズブ…!!

あっという間に深い水たまりに入りこみ、
動かなくなってしまいました。
うちの車はワンボックスタイプだったので、
セダンが浸水してしまう深さでも進めたのです。
普段通るときには坂道だとも意識していないような
ゆるい窪地でした。

その数か月前に、東海地方かどこかの主婦が
トンネルの中で水没して亡くなってしまったというニュースを見たので、
「このまま水没してしまったら死んじゃうかも?」
なんてちらっと頭をよぎりました。


まあ、それは心配し過ぎで、実際には150センチの私の
太ももくらいまでの深さだったのですが。


道の真ん中で動かなくなってしまったうちの車。
他の車も走れる状態ではありませんでしたが、
少しでも浅瀬(?)に移動して端に寄せなきゃ、
と言うことで、娘が降りて後ろから押してくれました。

一人で。

すいすい動きました。
半分浮いてるような状態だったのでしょう。

周りの家の人も2階から声をかけてくれて、
消防車も来ましたが、
どうすることもできません。
バケツをひっくり返したようなゲリラ豪雨
30分ほどで止み、見る見る水も引いて行きました。

でも、車は完全にいかれてしまいました。

携帯電話でレッカーを頼むと
あちらこちらで出動要請がかかっているので
2時間くらいかかります、との事。
もう10時半くらいになっています。
娘はとりあえず自転車で家に帰しました。


でも車は動かないし、ずぶぬれになってしまった私は
寒くて凍えそうです。
まわりにはパトカーもたくさん来ていたので、
「レッカー車が来るまでに、一度うちに帰って
乾いた服に着替えてきてもいいですか?」
と聞いたら、
「車から離れないでください」

レッカー車が来るのには時間がかかるし、
うちには歩いても20〜30分で行って帰ってこられる、
と言ったのですが、「ダメです」の一点張り。
この時ほど、融通のきかない警察に頭に来たことありませんでした。
「じゃあ、私が風邪をひこうが、肺炎になろうが、
ここを離れちゃいけないってことですか」
「そうです、さっき帰ったお嬢さんに乾いた服をもってきて
もらったらどうですか?」
「一人で帰すのが心配で迎えに来てこんなことになったのに、
何かあったら警察が責任とってくれるんですか?
(だいたい、下着までびっしょり濡れちゃったのに、
どこで着替えろっていうのよ!)」
「それはできません」

日本の警察ってそういうものなの???
若いころは婦人警官になろうと思ったこともあったのに…!


結局、その日のうちに来てくれたJAFのお兄さんが
レッカー移動してくれる間、
気を利かせてレッカー車内の暖房をガンガンにつけてくれました。



水没した車は11年物でしたが、
ちょうど息子が免許をとるところだったので、
かすったり、ぶつけたりしてもいいように、
もう1、2年は乗るつもりでした。
でも完全にエンジンがダメになってしまい、
やむを得ず買い替えることに。

不幸中の幸いは、
天災だったので、保険が降りたのです。
それも、あと2週間遅かったら、
車自体の保険は切れちゃうところでした。
普通なら廃車にお金がかかっちゃうところ、
少しですが新車を買う足しになりました。


あれ以来、大雨が降っているときに
低いところを走っていると不安です。



ちなみに、車に閉じ込められて窓が開かなくなった時は、
ビニールの袋かスーパーの袋のようなものに
500円玉を何枚か入れて遠心力をつけてぶつけると、
窓を割ることができるそうです。
そんなことにならないことを祈ります。







夕食。

海老とベビーホタテと小松菜のピリ辛炒め
黒豆枝豆
さつま揚げ(夫購入)
厚揚げとえのきの煮物
アスパラガス塩茹で