ホキ美術館

私の住む市では、五つの公立の中学校と
アメリカのコネチカット州のふたつの中学校で
交換留学制度があります。

うちでは2008年にホストファミリーとなり、
留学生を2週間ホームステイで受け入れ、
翌2009年には娘がコネチカット
2週間留学することができました。

この留学制度は
草の根交流的なもので、
学校も協力はしてくれますが、
主催しているわけではなく、
引退された校長先生と
ボランティアの父兄が付き添いで行くこととなり、
私も2009年には頼まれて
娘を含む22人の中学生を連れて、
一緒にコネチカットに行きました。


娘がお世話になったお宅では3人のお嬢さんがいて、
長女のイザベルは日本語を3年間勉強して
他のアメリカ人留学生と一緒に
その年の5月に日本に来ることになっていました。
私も引率して行った際にそのご家族にはお会いしてるし、
オペラ歌手でもあるホストファーザーの
コンサートにも招待していただいたり、
とてもお世話になったので
イザベルが来るのを家族みんなでとても楽しみにしていたのです。

…でも残念ながら、その時はちょうど
新型鳥インフルエンザが流行し、
外国からの入国者は日本に来ても10日間は家からでられない、
ということになり、泣く泣くその年はアメリカ人留学生全員、
日本行きを断念したのです。


高校生になったイザベルは再び2011年に日本に来る予定でしたが
今度は震災が…!


そして今月、3度目の正直?、やっとイザベルの日本行きが実現しました!
残念ながら、彼女が行っている高校の関係で、
よそのお宅がホストファミリーとなりました。
イザベルのご家族とはフェイスブックを通じて連絡をとりあっており、
そのホストファミリーの連絡先も教えてもらい、
なんとかイザベルが日本に来ている間に短時間でも
会う機会をつくってほしいとお願いしたのですが、
「時間がないので会う機会は作れません」
…と冷たい返事…。

…別に一日一緒にいさせてほしいと頼んだわけではないのに…。
うちだったら、
「毎日予定が入っているので
夕食くらいしかご一緒できませんが」って
ご招待するのに…(T_T)。
イザベルのアメリカのご家族も
「白魔女たちにもおみやげを持たせたのよ」
って言ってくれてたのに…。




というわけで、この週末まるまる空いてしまったので、
夫と二人でのんびりデートに。

千葉市緑区土気にある
イタリアンレストラン「トラットリア・ボッカ・ボーナ」でランチ。


ランチメニューもあったのですが、
あまりおなかが空いてなかったので
夫も私もパスタだけ。
お店はおしゃれでパスタもおいしかったけど、
お値段もそこそこしました!
私の頼んだ「タリアテッレ・アラスコッタ」は、
パスタにビーツが練り込んであってほんのりピンク色。
夫が頼んだ幅広パスタのミートソースには
ごぼうが入っているんですって!




ランチの後は同じく千葉市緑区にある
「ホキ美術館」へ。
夫が雑誌で記事を見て言い出したのですが、
私も以前ブログのお仲間のoriginalkさんがいらしていてソフト不要の画像処理 - 天国の風(天国の風は、とてもあたたか)
ぜひ行ってみたいと思っていたのです。

ここは、写実主義の作品ばかり集めた美術展で、
写真と見惑うような精巧な絵が160点以上展示されています。
建物も細長いうえに1階は「外光がふんだんに取り入れられ」ており
美術館としてはありえないような明るさ!
雑誌に掲載されたためか、
そこそこ混んでいましたが、
それでも都内の著名な作品の期間限定展覧会とは違い、
1作品1作品ゆっくりと眺めることができ、
ほとんどの作品はガラスもはめられていないので、
間近でじっくりと観賞できました。
(もちろん作品に触ってはいけませんよ!)
なぜこうしたことができるのかと言うと、
ほとんどの作品の作者は現役の画家なので
変色等が起きても作者本人が修理できるのだそうです。
(作者の希望でガラスで覆われている作品もあります。)

 

写実主義と言うのは近年の芸術の世界では
あまり人気がないそうですが、
その見事な手法や美しい被写体は
いくら見ていても飽きることがなく、
2時間近くをかけてゆっくり見た後で、
美術館の関係者によるガイド付きツアーがあって、
いろいろな作品や画家のエピソード等の
面白い話を聞きながら
またさらに1時間以上かけてまわってしまいました。

私の生徒TK君によく似た少年の絵もありました!
髪が黒かったらそっくり!!





夕食は夫の希望で焼き肉屋さんへ。
久しぶりのマッコリ、おいしかった!